東海道五十三次 18、興津 興津川
『東海道五十三次』は、旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋迄のいわば宿場町と道中の風景を描いた歌川広重の代表作です。
さぞや重たかろうと存じます…。
興津川の渡しを画面の中央にした広重の努力作。
興津の名所といえば有名な清見寺(奈良時代に建立され、徳川家康が人質だった幼年の頃にご縁のあったお寺です。
芭蕉の句碑、五百羅漢でも有名です。
松林が描かれている遠景は許奴美の浜です。由井宿を発って興津宿に入る手前には、興津川が流れています。
冬は橋渡しですが通常は徒歩渡しでした。
2人の旅人が駕籠と馬に乗って川を越しています。
彼らは相撲の力士です。
2人はともに柄袋をかぶせた刀を腰に差しているので大名抱えの関取のようです。4人の駕籠かきが担ぐ駕籠かきが担ぐ駕籠に乗る力士を、馬に乗る力士が描かれています。
駕籠に乗る力士が煙管を手にし、川面に目をやっています。
少々心配げな表情です。
東海道五十三次/木版画
サイズ 18.3×25.8
マットサイズ
額装サイズ
東京国立博物館監修
版元 美術社
技法 古法純手摺
¥4,400価格
料金オプション
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月