45、広重/木曽街道六十九次・落合
『木曽街道六十九次』は渓斎英泉と歌川広重のコラボレーションによって描かれた浮世絵木版画の連作です。旅の起点である東京日本橋から京都三条大橋を結ぶ中山道ルートの宿場と四季折々の風景描写70枚をお楽しみ頂けます。
十曲峠を下った新茶屋という部落は、信州と美濃との国境だという。そして釜が橋。一名落合橋を渡ったところが、馬龍から一里五丁の落合宿である。『木曾路名所図会』に、「いにしへ落合五郎兼能と云う者居住の地なり、駅の西の方に杉
の大樹多くある林あり。その中に落合五郎が霊をまつる耐あ」り。この宿駁し」と記されている。山道とが交差したあたりの風景に近い。長かった木曾の険路の旅を終えて坂を下ってくる大名行列も間延びして長い列となっている。それにしても、前の「馬範」の図では、遠景の処理に広重風がみえるのに対して、この落合の図は、連なる丘の描写、そして凹凸を表現するための茶の陰影の描写法などは、広重の画法というより英泉の作風に近く、スケッチを基とした作画であるためともいえよう。
木曽街道六十九次
監修/樽崎宗重
サイズ 33.1×24.5
マットサイズ
額装サイズ
用紙/越前生漉奉書
顔料/純日本製
摺法/純手摺木版画
製作/梶川工房
発行/山田書店
¥4,400価格
料金オプション
45,落合
サブスクリプション
¥4,400キャンセルまで、毎月